かっこいい先輩の甘すぎ警報発令します

『あっ、わかりました!だいじょうぶっすよ』
と谷くんは言うけど、私を見ながらニヤニヤしている

でも...その顔は、どこか切なそうで。


だんだん教室から、生徒が出ていく

私は先輩と二人きりになった

『先輩...どうしましたか?』

『なーんでも』


そう言いながら私をバックはぐして、私の耳元で『風香...風香...』と甘えるような声で囁く

私はわかってる。
先輩が甘える声で私の名前を呼ぶときは
寂しかったり、辛かったりを表しているのだと。

だから、私はただただ先輩にされるがまま

『先輩、先輩が頑張ってるの、知ってますよ』

『風香に...そう言われると嬉しい』

と言って笑った

やっと笑ってくれた。

さっきの先輩は暗かったけど、笑ってくれて良かった。

しばらくの沈黙。

『俺、ね...』
先輩はすごく寂しそうな顔をしている。
疲れているのかな

『はい?』
『ううん、やっぱり何でもないよ...』