これは……私がシンくん宛に書いた手紙だ。
「俺は“シン”という名前を偽って、菊月さんと手紙のやりとりをしてたんだ」
嘘……こんなことって。
「いつ、この手紙を私の机の中に入れてたの?」
「菊月さんが登校するよりも早く来て、返事を書いてたんだ」
それって、私にシンくんの正体がバレないようにするためだったのかな?
そうだとしても――。
「どうして、そんなことを?」
だって、教室でも葛葉くんと話してたんだから、わざわざ手紙でやりとりをする必要なんてないはずなのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…