「……ん。…おんっ!りおん!!」 「なに…?」 俺は寝てたみたいだ。 もう外は暗い。 奏音か。 帰ってきたんだ。 「はい、これお土産ー」 俺の機嫌取りか? 俺がだいすきなパン屋さんのパンを買ってきてくれた奏音。 「もうご飯だよ」 「クサイ」 「え?」 「誰の香水、それ」 あきらかに奏音の香水じゃない。 きつくてクサイ。 男の香水だ。 「と、友達と遊んでたの」 「そう」 俺はさっさと一階に降りた。