「桃真のせいじゃないよ!」

「桃真はよくやった!」

「てかラストの6人早かったよね」

「ほんとに!」

みんながあたし達を褒めてくれる。

「奏音…」

桃真があたしに声をかける。

「泣かないで」

最後の体育大会勝ちたかった。

けど何より達成感が凄すぎて涙が止まらない。

「違うの、楽しかったの」

「奏音泣かないでよー」

クラスの女子が次々と泣き出す。

「ほら、閉会式始まるぞ」

先生の一言であたし達は整列する。