「桃真...?」

「帰る」

「ごめんねっ」

あたしは桃真の手を掴んだ。

...けど。

振り払われてしまった。

「...ごめん」

「追いかけなくていいのか?」

璃音が言う。

「あたしが悪いの、仕方がないよ」

過去は変えられない。

「みんな先行ってて」

あたしはしばらくベンチで座ることに。