透真が私の家まで送ってくれた。

家に入ろうとすると、透真に「なんかあったら怖いから、連絡先交換しよう」と言われて、「私は何もないと思うけどね」と笑って連絡先を交換した。


「透真、ありがとう。こんな時間まで、、、」

「全然大丈夫だよ。じゃあまた明日」

私は手を振って家の中に入った。


夕日はまもなく沈むだろう。



「ただいま」

「おかえり美優。遅かったね、何してたの」

「ちょっと図書館寄ってた」

「勉強してきたの?偉いじゃん」

何とかごまかせた。

私は鞄を置きに自分の部屋へと向かった。


「にゃー」

フローリングにつむが首をかしげて座っている。

固まっていた口角がふっと緩んだ。

「つむっ」

私はつむを抱きしめた。

「にゃーっ」

「あ、つむ、ごめんね」

冬じゃないのにつむの温かさがとても心地よかった。



部屋に入って、鞄を置いてすぐベッドにダイブした。


私が、ベッドで横になっていると、透真から電話がかかってきた。

「わっ、」

驚きのあまり、つい声を出してしまった。


しばらく硬直していたが、恐る恐るスマホを手にとって、通話ボタンを押した。