直也さんには認めてもらえていない事は今は置いておいて、かなり好感触……だよな?



しかし、あの時の事が今になって状況を悪くさせるとは…



「クーン…」



ももこは寄ってくると俺の手に頭を擦り付けてくる。


撫でて欲しい時の仕草ですぐに抱き上げて撫でてやる。



「おー?ももこ、ブラッシングするか」

「ワンっ」



一瞬去年の夏の事を思い出して、俺はももこをギュッと抱き締めてからブラシを取った。


琴音が風呂に入っている間また好き過ぎて暴走しない様にももこをブラッシングしながら気持ちを整えておく。


ももこの事に集中してると性的欲求は抑えられるからな…



ももこのブラッシングをしているとリビングのドアがカチャっと開いた。