「ていうか、やっぱ澪って警戒心ないよな」
「う、ちょ、ちかい……っ」
奴の大きな手のひらが私の頬を撫でる。
指先が冷たくて、思わずビクッと肩が揺れた。
「男と2人っきりでこんなとこ来るとかどーいうつもり?何されても知らねーよって、俺いつも言ってるじゃん」
「だから!普通の遊びを……」
普通に、友達と放課後に遊びに行く時のことを教えてあげたいと思って……
だって、"友達はいらない"って、寂しいこと言うから。
「もしかして煽られてる?俺から澪に何かすることはないって思ってんの?」
「は、話を聞けっ」
「隙あれば触りたいし、めちゃくちゃに泣かせて甘やかして、俺なしじゃ生きていけないようにはしてやりたいって常日頃考えてるのに?」

