その溺愛、危険度99%につき



「前から聞こうと思ってたけど……どうしてこんなことするの?」



毎朝迎えに来てくれたり、一緒に帰ってくれるでしょ。
私のために人を殴ったり……そういうこともするでしょ。

彼女でもなんでもないのに。
どうしてそこまでするの?


『榛名くんきっと澪ちゃんのこと好きなんだよ!』


学校での奈子の言葉を思い出す。
そんなことあるわけないけど、もしそうだとしたらどうしよう……?



「澪は俺のだから」



"何言ってんの?"という顔で、榛名朔はそう答えた。



「……」



ダメだ、奈子。
やっぱり真剣に考えるだけ無駄な気がする。



「あんたのものじゃないってば……」



知らぬが仏。
私はただ、こいつが暴走しないように見張ってればいいんだと思う。