その溺愛、危険度99%につき



「いやっ、つーか"澪"って……お前かよ……」
「な、何ですか?」



やれやれ、とでも言うかのように、金髪不良は手のひらで顔を覆って首を振る。



「おまえ、かわいそーだなぁ」



そう言いながら、コンクリートの上でのびてる不良達を足でつついた。

いや、仮にでもケガしてるんで、その人達。
あんまり手荒にしないほうが良いのでは……!?



「ガッコの優等生助けたかったか知らねぇけど、こんな奴らにまで絡まれてよー」

「や、もうそれは自業自得なので……あの、光輝さん……が、この人達なんとかしてくれるですよね」


「あ?まさかお前?こいつら何とかしろって朔に頼んだの」
「……榛名くんには何も頼んでないです。ただ、ケガしてるから手当てするって言っただけ」