その溺愛、危険度99%につき



「じゃ、位置情報送るからよろしく」



そう言って、通話を切る。
ポカンとしてる私に、榛名くんは優しく笑いかけた。



「こいつらのこと、助けてあげたいんでしょ」
「う、うん……」

「俺はこんなクソみたいな奴ら死ぬほどどーでもいいけど、澪のお願いならなんでも叶えてあげる。」



……榛名くんって、一体何者なの?
優等生じゃなかったの?
どうしてこんなに強いの?
誰に電話をしたの?

聞きたいことは山ほどあるけど、



『大丈夫。今度は俺が守るから』
『おい、おまえ、気安く澪に触ってんなよ』

『澪はもう俺のだよ。誰にもやらねぇ』



「なんで、そこまで……」



その瞬間、バイクのヘッドライトが私達2人を照らした。