「はい奈子さんストップ!やめて!」



勢いよく立ち上がって、奈子の顔の前にバッと片手を出す。

冗談でもそういうこと言うの良くないっ。



「え〜?でも、皆も薄々思ってるんじゃないかな?榛名くんが澪ちゃんのこと好きだって」
「ちょっと、やめてよね……」

「私ね?榛名くんは皆に平等に優しくしてると思うけどね、澪ちゃんは特別なんじゃないかなぁって感じるんだよね」

「……」

「毎朝澪ちゃんのところまでお迎えに来てるんでしょ?普通そこまでしないよ〜」

「いや、そうなんだけど……」

「どうしてそんなことするんだろうね?澪ちゃんも気にならない?」



そりゃあもちろん?気になりますよ?
でも、変に突っ込むのも危険かと思って……。

知らぬが仏、みたいな?