「ええー……?2年になって、あいつの隣のクラスになってから視線感じるなーって思ってて、」
「うんうん」

「夏休み前ぐらいに話しかけられて……それから、かな?」



本当にいきなり。
『名前聞いてもいい?』って、話しかけられた。

あいつのことは1年の頃から知っていたから、まさか人気者の優等生に話しかけられるとは思っていなくて。

だからビックリしつつも名前を教えたの。



(ミオ)ね……やっと名前聞けた』



って、なーんか妙に嬉しそうだったな、あいつ。

とかなんとか。
数ヶ月前のことを思い出していたら、奈子が急にパンっと手を叩いた。



「それはさぁ!榛名くんきっと澪ちゃんのこと好きなんだよ!」