クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜

逢和君ッ!

ちょっとあざとすぎるんじゃないかな!?

私の顔、多分、凄いことになってる…!



『寧々。手。』

「…?」

逢和君が窓ガラスに置いた手をにぎにぎ動かす。

『寧々も。手。』

「!」


手を合わせてってこと…だよね?



私はカッコ良すぎる逢和君の視線にドキドキしながら、逢和君の手に自分の手をそっとのせてみる。





逢和君の手、大きい


なんか、温度が伝わってきそうで

すごいドキドキする




『…寧々の手、ちっちぇー。』



すぐそこにいる逢和君が嬉しそうに言って、私の目をじ、と見つめる。



『あー、なんか、やばい。』



「えっ、どうしたの?」



『…』



逢和君は少し首を傾けて、上ずった声を出した。



『もし寧々に触れたら俺、どうなっちゃうかわかんないかも』







…あっ


心臓破裂する









『……ッ甘ぁーーーーーーい!!』