クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜


「寧々は?」



逢和君の鼻の詰まった声が私の名前を言った。







考えちゃいけないってなんとか捨てた気持ちが、顔を出す。









「私も…っ、

私も、逢和君に触りたい…!」







「は…クシュン!クシュン!」



あ、と思って口を塞ぐ。


「ックシュン!

フ……あははっ」


ちょっと照れくさそうに笑う逢和君を見て、恥ずかしいことを言ってしまった、と顔が熱くなる。

そんな私を逢和君は嬉しそうに眺めると、少し考える仕草をしてから「…うん」と呟いた。



「…只今より」



逢和君が立ち上がる。



「寧々アレルギー対策委員会を発足します。」