クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜




え…!?退学…!?

嘘でしょ…?



クラスが重苦しい空気に包まれる。




「…なんちゃってうっそぴょーん」

近海君が変顔しておちゃらけた。



「っおいー!!」

木屋谷君が崩れ落ちて、一気に和やかなムードがクラスに流れ込む。


「ほんとに心配しちゃったじゃねーかバカやろー!!」

「はは、ごめんごめん。なんとか停学も免れて今回はおとがめなし!校長が教育委員会に掛け合ってくれるってさ。いぇー!」

近海君がニッと口を横に広げていつもの可愛い笑顔を見せた。

ピースする近海君に木屋谷君が抱きついて、他のみんなも口々に労いの言葉をかける。

私はそれを遠巻きに見てホッと胸を撫で下ろした。


よかったぁ…!

心臓飛び出るかと思ったぁ…