クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜

「ぇ、えっ?な…なにして…」

木村君は私の言葉を遮るように汗ばんだ手で口を塞ぐと、体勢を変えて私に覆いかぶさる。

「ンン!?」

「シー…静かにして。…フフ、一人じゃ寂しいかと思って…遊びに来たよ。」


あ…遊び、に?


木村君は鼻息を荒げたままで、私のズボン越しに太ももを触る。


「…!」


「フフ、大丈夫。」


木村君が見開いた目を血走らせながら囁いた。


「痛いのはぁ、最初だけ、みたいだから…ッ」






怖い






乱れる息遣いと顔に張り付いた笑顔が私の恐怖心をより一層煽る。




やだ、やだ

何されるの…!?

怖い、怖い…!




ニタニタ笑う木村君は相変わらず息を乱しながら、私の前ボタンを全部あけて、下着に手をかけた。



「あ…や、嫌…っ」

「もー、静かにしてってば。まぁ鍵かけたし、鍵は僕が持ってるから誰も入ってこれないけどね…フフ」


木村君は私の震える手をつかんで敷き布団に押し付けると、私の顔を覗き込んだ。


「あ~、ずっとこうしたかったんだぁ。…ハハ、その泣き顔、最高…!」


木村君の顔が近づいてきて、顔を背けようとすると頬をつかまれる。


「こっち向いてよ。いい子にしないと殴っちゃうかもよぉ…」


木村君の聞いたことないくらい低い声に、体がどんどん冷えていく。




誰か…!













コンコン。

ドアをノックする音が響いた。