「…フハッ。」




逢和君が笑う。




「なにそのくしゃみ?狙ってんの?」


「ね、狙ってな……っくちゅん!くちゅん!」


「…」





なんだか鼻がむずむずする…





「逢和く…、くちゅん!」


「…寧々?」


「くちゅん!くちゅん!」






くしゃみが、

止まらない。






逢和君がヒュ、と息を飲んで、

私から手を離して後ずさる。









「嘘だろ……?」

「あ、逢和く…、くちゅん!くちゅん!」








逢和君が、

教室の端から端くらいの距離まで後ずさる。









「……逢和君……」



突然降って湧いた嫌な予感が、確信に変わる。



「…」





逢和君が呆然と空を見上げた。















「…オーマイガー…」








「は……

っくちゅん!」

















…神様




気まぐれすぎませんか?