「っ…、」






オレンジに照らされる10cm先の逢和君は

それはそれはキレイで、かっこよくて








「…ぁ……逢和、君……?」






私の声は、情けなく震えてしまう。






「…うん」






「逢和君…っ」






「うん」






優しく笑う逢和君に、

暖かい涙がボロボロと溢れて、溢れて、溢れ出す。






「…ハハ。泣くなよ。貰いそう。」





逢和君が困ったように笑って、私の手を引いて体を起こす。









「っ…、逢和君!」









私は逢和君の首後ろまで手を伸ばして、力いっぱいに抱きついた。