「なに私の前で演説しとる?」
訛った感じでつっこんできたのが私の幼なじみ
風間涼寧。通称すっちゃん

今日は日曜日で休日
高校で別々になったすっちゃんが久しぶりに家に遊びに来てくれた。

「だって〜仕方ないじゃん!今の学校みーんな
陽キャなんだよ!オタクなんて1人もいない
影の薄い人間なんて相手にされない。」

「そんなことないと思うけど。
ていうかアニオタに誇り持とうよ!
1人のキャラに愛情を目いっぱい注げるのは
素晴らしいことだと思うよ私は。」

「とにかく今の学園の現実はこれなんだよ!
アニオタなんて言ったら確実に浮く。」

ここまでで気づいた方もいるとは思うが、
私は生粋のアニメオタク。アニオタである!!
中学までは影が薄い教室の後ろの方にいるようなヤツ。いじめだって少しあった。
JKとして青春を謳歌するため
この事実を知られてしまっては一巻の終わり
絶対に隠し通さなければならない秘密。

「それでキャラ作って半年でクラスのカースト
のトップに君臨したと。」

「そう!」
私は笑顔で答える

「あなたの生命力はすごいね!
そこだけは認めてやる。」

「へへっ。ありがとうすっちゃん!」

「いや。別に褒めてないけどね。」

(えっ、、、)

「まぁあなたが今それで楽しいならそれでいい
けど。」