[短編]大好きな幼なじみに突然キスされて。

ナオの方からこんなことをしてくるなんて思いもよらず。


まさに晴天の霹靂!


ほんとは有頂天で頭がふわひわしていた。


だけど、同時にパニック寸前でどうしたらいいいかさっぱりわからない。


「ナオったらノリでこんなことして。そんな軽いやつじゃなかったのにガッカリだよ」


うわー、バカなのか、あたしは。


なんていう心にもないことを言ってるのよ。


ノリでも悪ふざけでも、ほっぺにキスしてくれてありがとうって感じでしょうが。


「ノリでしたわけじゃない。ただ」


「な、なによ?」


ああ、どうしよ。
喧嘩ごしにギッと睨んでしまった。


「したかったから」


「……」


ボソリと照れ臭そうにそう言われて。


ひぇー、ナオそんな顔するなんてずるいよ。