[短編]大好きな幼なじみに突然キスされて。

「それはお互いさま」


フッて笑う彼はなぜか嬉しそうだ。


「もうっ、やだぁ」


「ごめん、もう試したりしないから、ほら」


再び頬に触れてくるから逃げようとしたけど、また抱き寄せられて。


「ばかぢから」


「いや、そっちこそ相当……」


ググッとナオの胸を押し返そうとしたけど、びくともしない。


「もっ、だめったら」


「頼むからチカラ抜いて」


「やっ」


「照れてる?可愛いな」


「……」


思わず腕の力が緩んだから、また一気に抱き寄せられた。


可愛いなんて……。


そんなこと言われたら身体中ふにゃふにゃになっちゃうよ。


あたしって呆れるくらいチョロいな。


にしてもズルイ、普段そんなこと絶対言わないくせに。