「琴美」
昼休み、教室の廊下側の1番後ろの席でぼんやりしていたら、ナオの声がして顔を上げた。
違うクラスだから、顔を合わせない日も多いのに今日は2回目だ。
「あ、ナオ」
あたしを見下ろすナオの目が眩しそうに細められたから、ドキドキした。
今朝のあの意味心発言から頭の中が豆腐みたいにフニャフニャ。
ううっ、どんな顔したらいいのかさっぱりわからないよ。
「琴美、食堂いかないか?」
「え、どうして?」
「どうしてって、一緒にメシ食いに」
「え?あっ、えと、ごめん。友達とお弁当を食べたいから‥‥だから、その」
どうしょう、恥ずかしくて目が合わせられないよ。
「そうか。じゃあまた今度な」
「あ、う、うん」
挙動不審に目を泳がせるあたし。



