「ダメかな?」
「ダメっていうか。篠原の気持ちに応えられないから」
「そのことはゆっくり考えてみてって言ったでしょ。私、待ってるから」
「でも俺は……」
その時、彼が気まずそうにあたしの方を見た気がした。
あ、もしかして聞かれたく無い会話なのかも。
確かに、なんだか2人にしか分からない内容で……。
急に胸にトゲが刺さったみたいに痛くなって、これ以上この2人を見ていたく無いって思った。
切なさが込み上げてきてどうしょうもない。
「ナオ、先に行ってるね」
気を利かせたつもりでそう言うと、急いで2人に背を向けて駆け出していた。
「待てよ、琴美一緒にいこう」
彼女を放って行けるわけないでしょ、空気を読みなさいナオ。
だけど。
「ダメっていうか。篠原の気持ちに応えられないから」
「そのことはゆっくり考えてみてって言ったでしょ。私、待ってるから」
「でも俺は……」
その時、彼が気まずそうにあたしの方を見た気がした。
あ、もしかして聞かれたく無い会話なのかも。
確かに、なんだか2人にしか分からない内容で……。
急に胸にトゲが刺さったみたいに痛くなって、これ以上この2人を見ていたく無いって思った。
切なさが込み上げてきてどうしょうもない。
「ナオ、先に行ってるね」
気を利かせたつもりでそう言うと、急いで2人に背を向けて駆け出していた。
「待てよ、琴美一緒にいこう」
彼女を放って行けるわけないでしょ、空気を読みなさいナオ。
だけど。



