[短編]大好きな幼なじみに突然キスされて。

よく見たら、最近よくナオに話しかけてくる女子だ。


たしか、バスケ部マネージャーの篠原さん。


「ごめん、篠原」


「ううんいいよ。ナオくんが怪我でもしたら大変だもん」


彼女はナオの腕にぴとっとくっつくようにして彼の体重をうけとめている。


身長150センチ台の華奢な体型で健気に180センチ以上ある男に寄り添うその姿は絵になりすぎてて。


か、可愛いっ。


身長だけじゃなくて顔が小さくて少し垂れ目で甘い雰囲気の美少女。


悔しいとかいう卑屈な感情をはさむ余地もないくらいの圧倒的な天使感。


そして押し寄せる敗北感……。


ナオのことをナオくんって呼ぶくらいだから、わりと仲がいいのかな。


部活のマネージャーだし親しくなるのは当然かもしれないけれど。


って思っていたら。