[短編]大好きな幼なじみに突然キスされて。

まてよ、もしかしたら友情的なアレかな……。


外国の人みたいに挨拶みたいな軽い感じで。


案外、キスは友情のあかしだったりして。


って、それはかなり無理があるか。


だったら、ひょっとしてナオはあたしのことを……。


女の子として、好きってこと?


いや、それは絶対に無いはず。


でも万に一つでも1パーセントだけでも可能性は捨てたくない気もしてて。


ある?無い?どっちなのー。


そんなことを悶々と考えていたら後ろから声をかけられた。


「ウィーっス、内田」


振り返るまでもなくその相手が誰だかわかる。


朝からあんまり見たくない顔。


「ああ、井上か。おはよ」


「なんだ、おまえしけたツラして。せっかくのイケメンが台無しだぞ。
お、なんか顔赤いじゃん。あれだろヒゲの剃りすぎか?」