「てめぇどんな目で人のことみてんだよ!!!!」


……。



静まり返る教室。


ヒナはいじめられっ子のみぞおちに蹴りをいれた。




まだみぞおちの柔らかい感覚が足に残っている。

…自分はとんでもないことをしでかしてしまったのだと一瞬死ぬほど後悔した。


だが、もうひくわけにはいかない。


ヒナのいじめる側の参戦は、クラス全体のイジメの始まりを意味していた。