溺れる遺伝子

「ヒナ……いい…の…か?」

「いい…よ…。また…やりなおしてくれる?」


「ヒナっ……」


腰が抜けてふらふらと崩れるヒナ。その、以前より少し痩せてしまった体をツバサがそっと抱きしめる。


そしてヒナはゆっくり首を垂れた。



…真っ青な顔をして…。