熱い頬に冷たく、刺すような風が気持ちよかった。 耳は冷たさで感覚が麻痺していたのに熱で感覚が戻った。 暗い中。 自動販売機の光で岡田くんの顔がわかったくらい暗い中。 アタシと岡田くんを照らしていたのは、月と自動販売機の光だけだった。 『ゴメン。西部さんにチクっていいから……』 『言わないっ///』 『……ぇ…』 『…絶対///………言わない///』 表情が見えなくなった時、アタシはそぅ強く言った。 迷惑なわけ…ないじゃん………。