それは岡田くんも例外ではない。
むしろ怖い。
「杉浦行くぞ?」
「あ、うん」
階段をあがって今回は全部剥がした。
「もぅいいから下だけ剥がして;;」
「ご、ごめんなさい…;;」
身長の低いアタシは大きなポスターの上の画ビョウが取れなくて岡田くんに呆られた。
後ろにいる岡田くんにドキドキした。
さっきあんな事考えてたからだ
「ふぅやっと終わった;;杉浦、今から貼るから曲がってないか見てて」
「あ、うん」
遠くで見ても岡田くんの肩幅は広くて思わず自分の肩と見比べてしまった。
明らかに岡田くんの方が広い(笑)
「曲がってる?」
「えっと…ちょっと右が高い」
「ここら?」
「あ、うん」
こんな小さな自己主張にドキドキする。バカだよね…。
それから数分経って3階に行った。
3階は風が強い。
「あっ」
「あー杉浦取ってきて」
「あっはい」
風で飛んでしまったポスターを取りに走った。
「と、取れましたー」
「お、サンキュー」
そぅ言ってアタシの持っていたポスターを取ってグシャグシャにした。
「し、戻るか」
階段を降りる時も岡田くんが前で、あのさらさらの黒髪から匂うシャンプーのいい匂いがした。



