アタシは岡田くんにテケテケついて行くだけ…。
アタシはポスター、岡田くんは画ビョウを持って歩いた。
グラウンドには野球部や陸上部が練習をしていた。
キラキラしてるよ…。




「早く歩け」
その言葉と共に頭に痛みが走った。
岡田くんにチョップされた。
「痛っ」
「早く歩かないからだろ」
そう言ってまた歩きだす………。


階段をあがって期限の切れたポスターを剥がす。
「あ、画ビョウ…貰うよ?」
「ん」
岡田くんの大きな手によって運ばれた画ビョウはアタシの両手にコロンと転がった。


「…」

岡田くんってよく見たらかっこいいよね…。

身長もアタシのクラスで一番高い城田くんよりちょっと小さいくらいだし…。
目も綺麗だし…。
男子には珍しくニキビ無いし…。
綺麗な黒髪は目にかかるぐらいで後ろは結べるぐらい。
まつ毛長い…いいなぁ…。

岡田くんが髪をガリガリとかく、その仕草が夕日のせいかかっこよく見えた。

最近完全に冬服になったばかりなのに若干皺があって使い方が荒いんだと思った。

そんな些細な事で「あぁ男の子なんだなぁ」と思ってかっこよく見えたけど、その分怖さが蘇った。


男の子は……怖い。