「笑美ちゃん大丈夫?」
え、…?
西部さんがアタシの目を優しく触れた。
冷たい…。
「ごめんね。タオル部室なんだ」
西部さん…何で謝るの…?
アタシ……泣いて…る、の…?
「ズズッ」
何度鼻水を吸っても出てくる。
何で?
あぁ、岡田くんに怒られたからか……。
あーあ…。
免疫力落ちたな。
………………岡田くん
……ごめんなさい。
アタシ、怒られたから怖い。
でも……岡田くんに嫌われたって思う方が怖い…。
岡田くん…。
伝えたら、答えてくれますか…?
「いいの?笑美ちゃん……」
「はい。受験生なのに…スミマセンでした」
「いいのいいの!!笑美ちゃん優先」
西部さんも倉敷さんもアタシのために残ってくれた。
西部さんがアタシを抱き締めた。
「頑張ってね」
「……はい」
西部さんの笑顔は優しかった。
"笑美ちゃんはみんなの事心配しすぎ!!高校生なんだから大丈夫だよ。"
西部さんの言った一つ一つを胸に閉まった。
大丈夫だよ。
頑張れ。
アタシはできる。