石山から1つ前のバス停から少し歩くと保育所がある。

「こんばんはースミマセン杉浦です…」
「あら笑美ちゃんこんばんは。亮介くんなら今さっきトイレに行っちゃった;;」
この保育所で一番若い古谷さん。
けっこう仲良し。




「あらあら、笑美ちゃんがイケメン連れて来たわ」
園長先生がアタシを見ながら若干大きな声で言った。
「「え!?嘘!!笑美ちゃんの彼氏??」」
「違います!!!」
「あら即答(笑)」



「あーやっぱり男の子は学ランだわ」
「ブレザーもいいですよ?」
「あたしも学ラン派だなー」
「えー」



と、保育所の先生達は岡田くんを見て騒ぎ始めた。

「おねぇちゃん?」
ドアから亮介が出てきた。
「もーおねぇちゃん遅いよ!!」
「ごめんね」
「誰…?」
「同じ委員会の岡田くん」
「おかだ…」

「笑美ちゃん!!」
「?何ですか古谷さん…」
「あの岡田って子、彼女いるの?」

……え?

背筋がゾクッとした。