「誰さっきの」 やっと出て来た声の主は岡田くん。 声が少し低くて恐い。 「…3年の……永田先輩……です」 「………………………好きなの?」 長い長い沈黙を破った言葉は…そんな言葉だった。 「ぇ…」 「だから…好きなの?」 岡田くんは辛そうな…苦そうな顔をしている。 でも今のアタシには…… そんなに気にしなかった。