「好きなの……岡田」


「ぇ…」



目が離せなくなったその人はボソッと言った。
どんどん顔が熱くなった。
体育館が暗くて本当によかったって思った。





「好きなの……」




なぜか目が離せなくなった後には
なぜか永田先輩が恐いと思った。








「……………好きなの……」



座っていたアタシと目線を合わせる様に目の前に座った。
腕は…体育館の壁に触れたままで
アタシは永田先輩の空間の中に閉じ込められたままだった。