つないだ手をブラブラ前後に振りながら、蒼くんが楽しそうに話をする。
 わたしは、相づちを打つようにうなずく。
 その後ろを、美来ちゃんと大神くんが歩いている。

 蒼くんの話にうなずきながら、わたしの頭の中には、あの歌のフレーズが流れていた。


 家に帰り着くまで、お風呂に入ってからも、眠りにつくときまで。


 ずっと、あの歌が頭の中で、繰り返し流れていた。