四人で、自由席であるフードコートの丸テーブルを囲んだ。

 溶ける前に、わたしと美来ちゃんはアイスを食べる。
 このお店は小さなプラスチックスプーンをつけてくれたので、舌でなめることなく、乙女らしくアイスを食べる。
 仮にもデートなのに、なめる姿を見せなくてよかったよ。

「ポテトも遠慮せずに食べてね。大きいサイズにしたんだ」

 蒼くんがそう言って、テーブルの真ん中にポテトを押しだす。
 そして、ハンバーガーにかぶりついた。
 カッコイイひとは、かぶりつく姿もステキだよね。

 なんて考えていたら、ふいに蒼くんがわたしに言った。

「ねえねえ、アイスもひと口、ほしいなあ」

 そして、嬉しそうな表情で、自分のほうを指さす。