「あ、あの、わたし、アイスが食べたいかも」

 おそるおそる、わたしが希望を口にする。
 蒼くんは、目を丸くした。

「アイス? お昼ご飯じゃなくていいの?」
「うん。あんまりお腹がすいていなくて」
「おにぃ、わたしもアイスが食べたい」

 美来ちゃんも手をあげたので、近くに見えていたジェラードのお店で選ぶことになった。

 わたしは、真っ白のミルク。
 美来ちゃんはイチゴ。

 蒼くんと大神くんは、アイスよりも腹持ちのよいもののほうが、よかったみたいだ。
 女の子ふたりでアイスを注文しているあいだに、近くのハンバーガーショップで、ハンバーガーとポテトを買ってきた。