n回目の告白【短編】


「ありがとう。受け入れることはできないけど、一番嬉しい」

「卒業まで今まで通り告白してもいい?」

思いを受け止めてもらえないかの打診の告白。
気づいて欲しかったと小さな悲鳴の告白。
自分を認めるための告白。
思い出に昇華するための告白。


たくさんの告白をしてきた。
そしてまたこれからも心に合わせた告白を卒業まで、伝え続けると思う。

「わかった。その度に、申し訳ないけど断るけれど」

二人で笑った。写真よりずっと、自然な笑顔で。