「これも、いつか……。ちゃんとしたのを買ってあげる」
“ちゅっ”
乃愛の薬指にもキスをする。
これからも……。
乃愛の初めては、ずっとずっと……“俺のもの”
「なぁ乃愛、俺、狼に変身してもいい?」
「えぇっ、狼!?」
なーんて。そんなのまだ早すぎるってことはわかってる。
だけど、ちょっとくらいは仕方ないよな?
「乃愛、好き。超好き。めちゃくちゃ大好き!!」
……なんだから。
でも今はまだ、キスだけにしといてやるよ。
俺は乃愛の首筋に軽く甘いキスをした。
「これで予約完了っと」
「……お、王河っ」
「『乃愛の初めて、全部俺がもらう』っていっただろ?その言葉、絶対忘れんなよ」
「うん、絶対に忘れないよ。だって、大好きな王河の言葉だもん」
「……乃愛、絶対、小悪魔。でも、そんなところも、すごく好き」
【END】

