「ウチは代々ね~、親戚も含めてみんな星城学園だったから、み~んな驚いちゃってさぁ~。まぁ、モデルや俳優も含めて、王河は自分の道は自分で切り開くって感じだから、結局みんな歓迎したけどね~」
「……は、はぁ」
と後ろの2人がハモった。
そうだよな、こんな話を聞かされても退屈だよな。
でものってきたのか、瑠河の口は止まらない。
「あ、そうそう。王河がモデルを始めた理由も知りたい?実は、コレ~、乃愛ちゃんの無邪気なひと言が始まりなんだよね~。あれは確か……小学校ぐらいのときだったかな。
王河が乃愛ちゃんと一緒に雑誌を見ていたとき、乃愛ちゃんがこのモデルさんカッコいい~って、指をさしたらしいんだよね~。それに嫉妬した王河が、自分もモデルをやるなんて言いだしたんだ~」
なんて暴露もし始めた。
もうどうにでもしろ。
ちょっとふくれっ面で、俺は窓枠に腕を乗せて、窓の外を見続けた。

