超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡



 しかもその上、同じ学校に通うクラスメートになれたとか、信じられないくらいの幸せなのに。

 いったいなにを落ち込んでいるんだろう。

 早く部屋に戻って、王河に宿題や勉強のことを教えてあげよう。

 だって王河は、他の誰でもない、あたしを頼ってくれたんだから。

 それだけでも、すごくうれしい。

 王河に告白するのはあきらめるけど、それでも王河のことが大好きなことにかわりはない。

 その大好きな人のお願いなんだもん。

 あたしの恋心なんて封印して、一生懸命教えてあげよう。

 王河、期末テストを受けたあとずっと学校を休んでいたから、宿題も習っていない範囲もかなりな量になっているはず。

 よーし、王河のためにがんばるぞぉ。

 あたしは気合を入れるために、ほっぺをパンパンと2回叩いた。

 お兄ちゃんの部屋の前から急いで戻り、コンコンと……自分の部屋だけど、一応ノックをしてから部屋に入った。

「ごめんね、王河。お兄ちゃんまだ帰ってなかった。ノートじゃなくてルーズリーフでもいい?」

 王河に聞きながらデスクに向かう。