――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

「うーん……」

 ベッドの中でもぞもぞっと動いて、ベッドサイドのスマホに手を伸ばしてアラームを止める。

 もう朝かぁ。早いなぁ。

 そう思いながら、うとうとすると……。

 ――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

 再度アラームが鳴った。

 うぅ……。まだ起きるのイヤだよぉ。

 あたしは低血圧ですぐには起きられないから、5分ごとにアラームが鳴るように設定している。

 ――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

 あ、またアラームが鳴った。

 でも、まだ無理。

 ――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

 うぅ……。もうそろそろ起きなくちゃダメ?

 でもまだイヤだなぁ。

 ――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

 もうちょっとだけ……。

 最後の最後に、ベッドの中で往生際悪くもぞもぞしてから……。

 ――ピピピピピ……ピピピピピ……ピピピピピ……。

 やっと観念して、あたしは起きることにした。