超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡



 確かに、はたから見たら……誰でもそう思うよね。

「夏休み、本当に森くんと軽井沢に行ってみれば? あたしも一緒に行ってあげるから」

「でも……」

「乃愛には、素直に好きって言ってくれる男の方がいいと思う。森くんだって、中途半端な気持ちじゃないでしょ。あんなに告白してくれるんだから」

 夏帆は優しく、あたしを気遣うように言ってくれた。

「うん、それは……そう思うけど……」

「そしたら乃愛、悩む必要もなくなるよ」

「うん、そうだね……」

 確かにそう。

 夏帆の言っていることは正しいし、心配してくれるのもよくわかる。

 よくわかるけど……。

「藤城のことなんか早く忘れて、森くんと夏休みを楽しもうよ」

 そんなことを言われても、そんなにすぐに、王河のことを忘れられない。

 でも……。

「好きとも言わないくせにキスをするような、どっかの傲慢な俺様よりも、森くんの方が100倍はいいと思うけど」

 そう言われると、そんな気も……少ししてくる。