Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「なんなの、本当に!
あんた一体何がしたいわけ?!」


私がカオルに苛立ちをぶつけた時、ある声が私の耳にも入った。


「一喜!聡が呼んでるよ!」


その声は、確かに聞き覚えのある声だった。

私が間違えるわけがない。

でも、間違いであって欲しかった。

私はゆっくりと声のする方に視線を向けると、その声の主が階段を下りてこちらに近付いてくるのが見えた。


「一喜、みんながいる時は二階に居てっていつも言ってるじゃない」

「悪い悪い、今行くわ。
お前も来いよ、カオル」

「え?カオル今日早い…ね……───」


声の主が、私の顔を見て目を見開いた。

あ、驚いている。でも私もそれ以上に驚いていた。