Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

こんな奴等にランク付けしてなんの意味があるんだろうか。

私にとって暴走族の上下関係や規則なんてどうでもよかった。


「だから上に行ってろって」

「嫌〜だね〜!
今二階みんないて俺の定位置取られてるし」

「…みんないるのか?」

「ははっ、珍しいよな」


その男の言葉に、あからさまにカオルはしまったという顔をした。

カオルは今連れて来るのは間違っていたと言わんばかりの顔を私に向けた。


「綺月、やっぱり今日は帰れ」

「は?じゃあなんで連れて来たのよ」

「そうだぞ、カオル!
もう少し遊んでいけよな、な?かわい子ちゃん!」

「そういうのいいから。
綺月送っていくから帰るぞ」


カオルはまたしても強引に私の腕を掴んで引っ張る。

最初から私はこの男の強引さに苛立っていたのもあって、力一杯その手を振り払った。