Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

学校でも話題になっていたAgainという暴走族。

私には関係の無いことだと思っていたのに、今私はそのAgainの溜まり場に連れていかれようとしている。

なんだこの状況……


「あんた、本当になんなの」


そう本心が口から零れる。


「俺のこと知りたかったら、黙って付いてこい」


カオルのことを知りたい?

別に知らなくてもいい……と思う一方で、気になっていたのは事実だ。

暫くすると車がある廃工場の前で停まった。


「降りるぞ」


カオルは車が停まった瞬間にドアを開け、私を置いてそそくさと車から降りる。

どうしよう、黙って付いてきたけど、こんなところ怪しすぎて降りれない。

モタモタしていると、面倒くさそうにカオルがドアを開けた。


「お前は誘導してやんねぇと降りられねぇのかよ、お嬢様か?」


そう言うと、カオルは私の手を掴んで無理矢理車を降りさせる。

今すぐにでも逃げ出したいくらい、この場所は怖かった。