【カオルside】
「ただいま」
「お兄、おかえり」
帰ってきて早々、俺は奈都の頭を乱暴に撫でてから椅子に座ると、見覚えのない大きめの紙袋に目がいく。
「ん?なんだその紙袋」
「これ、綺月ちゃんが渡しに来たの」
奈都は俺の前にその紙袋を置いた。
相当重たいのか、置く時に下の階の住人に迷惑がかからないように奈都は優しく慎重に置いた。
その紙袋の中身は沢山のノートに問題集にプリントがあった。
「うげっ、これ全部やれってか?鬼かよ」
上に置いてあったノートをパラパラと捲り、あからさまに嫌な顔をする。
「もう来れないんだって」
「は?」
「綺月ちゃん、もう来れないんだって。
だから代わりにこれを置いていってくれたの」
奈都の浮かない言葉を聞いて、急に来れないなんてだいぶん無責任だなと思った。
でもそのノートの内容を見て、すぐに口を閉じた。
「……汚ぇ字だな」
きっちりしてそうなあの女が書く字には思えず、つい本音が洩れる。
「ただいま」
「お兄、おかえり」
帰ってきて早々、俺は奈都の頭を乱暴に撫でてから椅子に座ると、見覚えのない大きめの紙袋に目がいく。
「ん?なんだその紙袋」
「これ、綺月ちゃんが渡しに来たの」
奈都は俺の前にその紙袋を置いた。
相当重たいのか、置く時に下の階の住人に迷惑がかからないように奈都は優しく慎重に置いた。
その紙袋の中身は沢山のノートに問題集にプリントがあった。
「うげっ、これ全部やれってか?鬼かよ」
上に置いてあったノートをパラパラと捲り、あからさまに嫌な顔をする。
「もう来れないんだって」
「は?」
「綺月ちゃん、もう来れないんだって。
だから代わりにこれを置いていってくれたの」
奈都の浮かない言葉を聞いて、急に来れないなんてだいぶん無責任だなと思った。
でもそのノートの内容を見て、すぐに口を閉じた。
「……汚ぇ字だな」
きっちりしてそうなあの女が書く字には思えず、つい本音が洩れる。

