「何でよ見せてよ」
「嫌だよ、恥ずかしいもん」
「じゃあ読まないから教えてよ、奈都の夢」
奈都は少し考え込んで、意を決したように顔を上げる。
「私、弁護士になりたいの」
────え?
思いもしなかった奈都の夢に、私は思わず箸を落としてしまった。
こんなに驚くのはただ奈都に似合わないからとかじゃなく、母も弁護士だからだ。
「馬鹿なのになれるわけないよね、無謀な夢だって分かってるけど、頑張ってみたいの」
「そんな事ないと思うけど、どうしてなりたいの?」
正直母を見ていて、弁護士の仕事がいかに酷な仕事かを知っていた。
小さい頃は、毎日大変そうに働く母が滅多に帰ってこれないのは弁護士の仕事をしているからだと、弁護士の仕事がこの世に存在することを呪ったこともあった。
「昔、弁護士の人に優しくしてもらったの。
とても辛かった時にいっぱい話を聞いてくれて嬉しかったの。だから私もそういう優しい弁護士になりたいと思ったの」
そう話す奈都の目は生き生きとしていて、本当に心からなりたいんだなと思った。
「嫌だよ、恥ずかしいもん」
「じゃあ読まないから教えてよ、奈都の夢」
奈都は少し考え込んで、意を決したように顔を上げる。
「私、弁護士になりたいの」
────え?
思いもしなかった奈都の夢に、私は思わず箸を落としてしまった。
こんなに驚くのはただ奈都に似合わないからとかじゃなく、母も弁護士だからだ。
「馬鹿なのになれるわけないよね、無謀な夢だって分かってるけど、頑張ってみたいの」
「そんな事ないと思うけど、どうしてなりたいの?」
正直母を見ていて、弁護士の仕事がいかに酷な仕事かを知っていた。
小さい頃は、毎日大変そうに働く母が滅多に帰ってこれないのは弁護士の仕事をしているからだと、弁護士の仕事がこの世に存在することを呪ったこともあった。
「昔、弁護士の人に優しくしてもらったの。
とても辛かった時にいっぱい話を聞いてくれて嬉しかったの。だから私もそういう優しい弁護士になりたいと思ったの」
そう話す奈都の目は生き生きとしていて、本当に心からなりたいんだなと思った。

