Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

家に入ると、すぐさま奈都はご飯をよそってくれる。

湯気が立つ温かいご飯と、美味しそうな匂いに私の腹の音が無様に鳴る。


「食べよっか」

「うん」


奈都は笑いながら椅子に座ると、奈都と一緒に手を合わせる。

誰かと一緒にこうやって食べるのが久しぶりで、泣きそうになるのを必死でこらえた。

奈都の作った料理は驚くほどどれも美味しかった。

奈都には勉強が出来なくても、こんなに美味しい料理を作れる。

一人で十分に生きていけるスキルを持っている。

でも、私にはない。

そんなマイナスなことを考えていると、机の隅に置かれ綺麗に畳まれた作文に目がいく。


「私の夢…?」


そこには"私の夢"というタイトルの作文が置いてあった。


「これ、卒業日誌に載せるやつなの」


そういえば中学の時こういうの書かされたなぁ。

懐かしくてその作文に手を伸ばすと、奈都に「ダメ!」と奪われた。